卒業生のメッセージ

卒業生のメッセージ(看護学科)

新潟青陵大学 看護学科卒業生

※所属等はすべて取材当時のものです。

看護師

田村 創さん 看護学科 2014年度卒業

新潟大学医歯学総合病院 小児病棟
田村 創さん
看護学科 2014年度卒業
新潟県 新津南高校出身
取得資格:看護師/保健師/養護教諭一種免許状

子どもたちの入院生活に元気と勇気と安心感を
小学生の頃に交通事故で入院した際、看護師さんの優しい対応が苦しいリハビリの励みになった経験から、元気や勇気を与えられる小児科の看護師を志しました。新潟大学医歯学総合病院は新潟県内最先端の技術・設備で処置できる疾患の幅も広く、またインターンシップで訪れた際に忙しいなかでも看護師と患者さんが気さくに話していた距離感の近さが印象的で、ここで自分を成長させたいと思いました。
入職1年目、積極的に声をかけるなどの関わりを持っていた子どもさんが退院するにあたり、お母さんに在宅治療の説明をしたところ「わかりやすいし、とても話しやすかった」と言われたことがありました。技術的な面では未熟な新人でも一生懸命働く姿を認めてもらうことができ、この人に聞けば安心だと思ってもらえたことがうれしく、態度や姿勢の大切さを学びました。小さかった子どもの体重が増えたり、内服ができるようになったりと、子どもの心身の成長をご本人やご家族と一緒によろこび、共有できることがやりがいです。
現場では命に関わる緊張感もあり、日々技術の習得に努めていますが、青陵での学びが活きる場面がたくさんあります。熱を測るときに手を当てたり不安なときに背中をさすったりと、ふれることで安心が生まれる「ふれる看護」はあらゆるケアの基礎だと感じています。
理想は「患者さんが話しかけやすい看護師」です。もちろん自分からも声をかけますが、ちょっとでもお腹が痛いとか、不安なときに、我慢することなく気軽に声をかけてもらえるような存在になりたいです。また、今は子どもさんのご兄弟に対する支援にも携わるようになった経験から、患者さんだけではなくそのご家族の緩和ケアについても勉強していきたいと思っています。

保健師

井上 祥子さん 看護学科 2006年度卒業

聖籠町役場 保健福祉課
井上 祥子さん
看護学科 2006年度卒業
埼玉県 淑徳与野高校出身
取得資格:看護師/保健師/養護教諭一種免許状

地域で暮らす人の歴史に関われる感動がある
私が保健師として活動している聖籠町は、全国的にも特に家庭訪問に力を入れている地域です。卒業後新潟県外で就職しましたが、職場の業務に悩んだ際に相談した青陵時代のゼミの先生からそのお話を聞き、聖籠町役場に転職を決めました。
現在は、赤ちゃんから高齢者まで約2,300人が暮らすエリアを担当し、地域を回りながら家庭や地域の状況を把握。暮らしや健康の課題の予防・解消につなげるよう働きかけています。しかし4年目の頃、忙しさから家庭訪問に出る機会が減少してしまった時期がありました。そのとき「最近井上さんが来ないけど、どうしたんだろうね」という地域の方の声を間接的に聞きました。しかし、それでもすぐには行くことができず、しばらく時間が経ってから訪問したところ、拒否されてしまったことがあります。何度も訪問するうちに、再びお会いできるようになりましたが、それからは忙しくても手間を惜しまずに、意識的に地域に頻繁に出るようになりました。足を運んだ分だけその家庭の状況や変化が分かるようになります。「あなたに来てもらってよかった」と声をかけていただいたり、「近くに来たら寄りなよ」とお電話をくださる方もいらっしゃいます。地域の方からの感謝の言葉や必要としてくれていることが私の原動力になっています。
保健師を志す人のなかには「看護師経験がないとできないのでは」と思う方もいますが、決して必須ではありません。大切なことは「この人のことをもっと知りたい!」と思えることです。この仕事には、本人、ご家族、地域の人生や歴史の一部に自分が携われる責任と感動があります。だからこそ今後も顔を合わせながら、担当する地区の方、そのご家族、そして地域のことは何でも知っているエキスパートになっていきたいです。

助産師

清野 未華さん 看護学科 2015年度卒業

竹山病院
清野 未華さん
看護学科 2015年度卒業
新潟県 新潟清心女子高校出身
取得資格:看護師/助産師/保健師
[卒業後]NCPR(新生児蘇生法)

地域に生まれる新しい家族のはじまりをサポート
大学1・2年次に研修で行ったフィリピンで、望まない妊娠や10代の若年妊婦がたくさんいることに人の命が軽く扱われていると感じ、生命の誕生に関わる助産師に興味を持つようになりました。勤務している竹山病院は、自分が生まれた病院であり小児科にも通っていました。年間約300人の赤ちゃんが誕生しており、入院中はもちろん、マタニティヨガや産後のベビーマッサージ、小児科への通院などお母さんや赤ちゃんと長く関わりながら成長を見守れることがうれしいです。新潟まつりの民謡流しに病院スタッフとして参加しているときに、赤ちゃんを抱いたお母さんが「清野さんに会いに来ました」と声をかけてくれたときがあったのですが、覚えててくださったことがうれしく、助産師をしていて良かったなと思った瞬間でした。
妊婦さんのなかには養育上の公的支援を必要とする特定妊婦と呼ばれる方もいます。特定妊婦は出産後地域のサポートが必要となるため保健師との連携が大切になります。大学時代に保健師の勉強をしていたおかげで、地域でどんなサポートが行われているか理解したうえで連携を図ることができ、それらは自分の強みになっていると感じています。
入院中より退院してからの方が育児や自分自身に対して不安を感じたり、悩むことが増えると思います。そんなとき当院では24時間電話でお話をうかがい、必要があれば翌日外来で助産師が育児相談にのったりもしています。出産だけではなく、地域に帰ってからのサポートもできる病院の助産師として、お母さん・お父さん・赤ちゃんの家族のはじまりをお手伝いしていきたいです。

養護教諭

塚野 悠さん 看護学科 2013年度卒業

新潟市立根岸小学校
塚野 悠さん
看護学科 2013年度卒業
新潟県 新発田高校出身
取得資格:看護師/保健師/養護教諭一種免許状

子どもたちが自分らしさをさらけ出せる存在に
全校児童に接することができる養護教諭の仕事は、子どもたちのからだとこころ両方の成長を見守るのと同時に、健やかな生活習慣を啓蒙していく地道な仕事です。これまで小学校と高校に赴任しましたが、それぞれで異なる課題があり、その対応には青陵で学んだことや経験が活きていると感じます。授業でたくさん処置の練習をしていたおかげで、めったにない骨折にも自然とからだが動きました。また、実習ではじめて学校の現場に行ったときには、保健室と教室で見せる子どもの顔が違うことに気づきました。教室では集団に馴染もうと余裕がないようにみえましたが、保健室では顔つきが緩んで自分からたくさん話してくれるのです。「保健室」という自分をさらけ出せる居場所の大切さ、そしてその環境をつくる「養護教諭」という仕事の意義の大きさに気づいた経験は、現在も大事な心得となっています。
保健室によく来ていた子が友だちと積極的に遊ぶようになるなど、子どもたちのたくましさや成長、新しい側面を見られることは、この仕事の魅力のひとつです。一方で些細なケガなどで来室する子もいるのですが、3年目の現在、そんな行動の背景にある思いを少しずつではありますが汲み取れるようになってきました。子どもたちにとって保健室が少しでも教室でがんばれるエネルギーにつながったらいいですよね。そのためにも担任の先生方との連携が大切だと感じます。
これからは、さらに自分自身のこころに余裕を持って学校全体を見渡し、子どもたちにしっかりと目を向け、励ましたり元気を与えられるような存在になっていきたいです。やっぱり子どもが笑顔でいられることが1番ですから。